コラム

ビーチラグビー徹底解剖(4) 〜ビーチラグビーの魅力と課題を真面目に考える〜

間も無く東京で開催されるオリンピックや、今年開催されるラグビーワールドカップのせいか、日本は空前のスポーツブームと言えるかもしれません。

箱根駅伝や甲子園といった学生スポーツも、以前よりも注目を浴びており、それぞれ夏や冬の風物詩となっています。

箱根駅伝の沿道は応援する人で溢れかえる

ビーチラグビーもこの「スポーツブーム」の波にぜひ乗って行きたいところですが、他のスポーツと比べた時の魅力的な点をより強調すべきではないでしょうか。

今回のテーマは、「ビーチラグビーの良さって結局何よ」と真面目に考えるコーナーでございます。

完全に、私の見解ですが、魅力は大きく以下の2つかと思います。

・どんな方でもプレイできる

・一度始めたら、継続的に楽しめる

今回は、この二つの魅力を掘り下げて行く過程の中で、今後ビーチラグビーが普及していくにあたっての課題も考えて行きたいと思います。

読者の皆様も、是非、魅力と課題の両方を頭に巡らせながら、読み進んで言っていただければと思います。

どんな方でもプレイできる

ビーチラグビーは、ラグビーと違って、タッチでとめることが大きな特徴です。

そもそもこちらの動画の中で、若狭さんもお話しされているように、老若男女誰しもがプレイできるスポーツとして、ビーチラグビーは生まれました

タッチで止めるというルールだけでなく、大会も幅広い方が楽しくプレイできる工夫がされています。

シーズン中の多くの大会では、B1リーグ、B2リーグ、ビギナーズリーグとチームのレベルに合わせて参加できるリーグや、キッズリーグ、レディースリーグ、Over35(35才以上の方のみ参加可能)などの特徴的なリーグも用意されており、初心者でも熟練者でもプレイしやすい環境が整えられています。

このような多様なリーグに合わせて、全国のチームのコンセプトも様々です。

毎週末欠かさず練習し、B1リーグでの全国大会の優勝を目指すチームもいれば、毎年関東大会のB2リーグに同窓会のような形で参加するエンジョイのチームもいます。

公式な大会だけでなく、夏のリーグ以外にも年中ミニ大会は開催されているため、それだけに参加するチームもいるかもしれません。

また、これらのチームは、東京周辺や大阪周辺だけでなく、全国各地に拠点を置いているため、全国各地の方が参加できます。

以上、まとめるとビーチラグビーはそのルールからしても、大会等の環境からしても、幅広い方に門戸が開かれているといってよいでしょう。

一度始めたら、継続的に楽しめる

一度始めたら、やめられなくなる魅力がビーチラグビーにはあります。

実際、現在ビーチラグビーに携わっている方は、10年以上プレイしているという方もちらほらいらっしゃるのではないでしょうか。

先ほども説明したように、様々なリーグが用意されているので、自分のレベルやその時の状況に合わせて、プレイすることができるのは、ビーチラグビーのリーグの大きな魅力です。

結果、レベルアップすると新しい場が用意されているということにもつながります。

実際に、以前は、B2リーグでやっていたものの、次第に強くなりB1に挑戦するというチームは数多くいます。

以前はB2で参加していたMagicmushは、現在B1でプレイしており、全国の強豪チームの一つである

また、ビーチラグビーは、攻守多様なスキルが求められるため、成長には終わりがありません。チームとしても、個人としても、高みに向かって成長を続けられる刺激は、何者にも変えがたいものです。

この他にも、ビーチラグビーの大きな魅力としては、チーム間・選手間の交流でしょうか。

学生から社会人まで、幅広い年代の方がプレイしているビーチラグビーでは、練習の場ではもちろんのこと、大会でも交流する機会が豊富です。

例えば、毎年8月に開催される上越大会は、交流を目的とする大会となっており、普段は一緒にプレイしないメンバー同士でチームを組んだり、大会の後にはBBQがあったりと、非常にユニークな場です。

このような交流を通じて、新しいチームを作ったり、一生の伴侶を見つけたり、はたまたスポーツ以外のビジネスの関係につなげたりと、直接的なスポーツに関わらない場面でも、ビーチラグビーを継続的に楽しめる機会があると言えるでしょう。

上越大会のBBQは盛り上がる

では、課題は何か?

以上、ビーチラグビーの魅力を簡単にみてまいりましたが、今後への課題は何でしょうか。

それは、このブログが設立された目的の一つでもありますが、

・「知ってもらうこと」

・「楽しそうと思ってもらい、一度ビーチに足を運んでもらうこと」

の2点ではないでしょうか。

そもそも、ビーチラグビーの認知度はマイナースポーツの中でも非常に低いと言わざるを得ません。

例えば、メディアでの露出を通じて爆発的に人気があがったバブルサッカーや、フリスビーを使ったアルティメット等は、よく周知されています。

ですから、まずスポーツの存在を知ってもらうということが非常に重要でしょう。

上の例にもあがっているバブルサッカーは、最初は夜中のスポーツ番組でとりあげられたことがきっかけで爆発的に人気が伸びたそうです。

テレビだけでなく、インスタグラム、youtube等現在は、安価で広報できるメディア媒体が豊富にありますから、このようなメディアを使うことも有効と考えられます。

スポーツを知ってもらった後は、「やってみたい!楽しそう!」といかに思ってもらうかがプレイヤー人口を増やす鍵ではないでしょうか。

2つの魅力でも説明したように、ビーチラグビーは幅広い方がプレイできる上に、一度始めると継続的にやり続けたくなるスポーツです。

例えば、kantaro(初号機)が作った2分と少しでビーチラグビーがわかる動画は、そのようにビーチラグビーの楽しさを知ってもらう目的で配信されています。

関東大会は、非常に人数も多く、露店等も出ていますから、そのような試合以外の大会の様子を配信するのも面白いかもしれません。

また、最低5人いないとリーグには参加できないことも初心者にとっての敷居を高くしているかもしれません。

例えば、いくつかの大会では個人での参加のプールを作って、チームを形成できれば、個人間の交流だけでなく、今まで人数が集まらず参加をためらっていた方も参加しやすくなるでしょう。

最後に

今まで、私が考えるなりのビーチラグビーの魅力と課題を整理してきました。

読者の皆様には、納得がいかない部分もあったかもしれません。

しかし、この記事を通じて、皆様が改めてビーチラグビーの魅力と課題を考えるきっかけになれば幸いです。

また、ビーチラグビーをやったことはない方が、ビーチに足を運ぶ機会となればこれほど嬉しいことはありません。

このリンクには、各地の練習会等の情報が掲載されています!気になる方は、是非のぞいてみてくださいね!

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楽観主義がモットーのアンコマン。初号機の弟子。好きなものはラーメン。将来の夢はビーチラグビーチームのGM。

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