コラム

ビーチラグビー徹底解剖(1) 〜数字ベースで見るビーチラグビー〜

こんにちは。最近ラーメンとそのカロリーを消費するためにビーチラグビーにはまっているyutssです。

先日平昌オリンピックでも取り上げられたビーチラグビー。

注目度もますます上がり、日本一を目指す競争はどんどん熾烈になっていきそうです。

厳しいトーナメントを勝ち上がる勝利の方程式はないものか、、、

本シリーズはビーチラグビーに勝つために必要なデータを数字ベースで徹底解剖していこうというコーナーです!初回である今回は、ざっくりビーチラグビーのキホン要素である「トライ」「ゲイン」「エキストラ」を見ていきたいと思います。

トライとは?

「得点は攻撃側プレーヤーが守備側のインゴールゾーンにトライすることによって得られる」

(出典:ビーチラグビー競技規則第11条

ビーチラグビーの競技規則にもこのようにありますが、勝利するためには、

(1)相手側のインゴールに向けてボールをできるだけ前に運び(オフェンス)

(2)と同時に自分側のインゴールにボールをできるだけ運ばせない(ディフェンス)

ことが鍵になってきます(当たり前だけど)。

相手の陣地に入り込み点をとろうとする「オフェンス」は、相手が自分の陣地に入らないようにする「ディフェンス」にもなっているため、ゲインとトライの関係を見るには必然的にディフェンスの要素も考慮する必要があるのですが、分析がややこしくなるので、今回は「オフェンス」中心に見ながら、トライも含めた得点行為について簡単に見ていきたいと思います。

ゲイン・被ゲインとトライの期待値

トライをとるためには相手陣地に攻め込む(=ゲインする)必要があります。このゲイン量によって、トライの期待値は大きく左右されそうです。

試合の開始は50mコートの中間地点ですから、1トライを決めるためには、そのトライを決めるまでの過程の中で、

総ゲイン量ー総被ゲイン量>25m

になる必要があります。一度でもこの式に当てはまったらトライが決まります。逆に総ゲイン量ー総被ゲイン量<-25mになると失点するので、ここだけは死守ポイントです。

スラムダンク 魚住くんも同意

 

あとは、一回のゲイン・被ゲインの平均を計算すれば、何回のAD(Attack and Defense:攻撃と守備のワンセットのこと)でトライがとれるかが導き出されるわけです。例えば、チームAが一回の攻撃のゲイン平均値が10m、チームBが5mであるとすれば、5回のADでトライすることができます。

実際の試合でのADの回数とそのゲインの関係を見てみましょう。(参照データ:2017年度全国大会)

2017全国決勝BBOBvsKID-RFCの試合を振り返って見ると、BBOBは12回、KIDは11回試合を通して攻撃をしています。映像から判断した平均のゲイン量は、BBOBが11.7m、KIDが8.6mとなっています。

両チームの平均ゲイン量の差は約3mとなっており、試合の結果は、BBOBトライ数2、KIDトライ数1となりました。

もう1試合見てみましょう。2017全国準決勝KIDvs虎三を振り返ると、各チーム13回ずつ試合を通してアタックをしています。映像から判断した両チームの平均ゲイン量は、KID-RFCが11.5m、虎三が6.2mとなっています。

両チームの平均ゲイン量の差は約5mとなっており、試合の結果は、KIDトライ数3、虎三トライ数0となりました。

以上のデータから踏まえると当然ですがゲインの平均量の差はトライの期待値に大きく影響することがわかります。しかし、単純な平均ゲイン量の差だけでトライの期待値の差を完全に説明することはできているのでしょうか。そもそもゲイン量を上げるためには、どのような選択肢が考えられるのでしょうか。

平均ゲイン量の分布とディフェンスについての考察は徹底解剖(2)に譲りたいと思います。こちらも、ビーチラグビーでは非常に重要な観点ですので、次回に乞うご期待。

 

忘れてはいけないエキストラ

また、ゲインしてトライするだけでは終わらないのがビーチラグビー。

3点のトライの後には、さらに1点を追加できるエキストラが用意されています

「トライ成功後、タッチインをしたチームには得点の機会が与えられる。」

(出典:ビーチラグビー競技規則第11条

1点のエキストラなんて練習しなくてよくね?

そんなことはないことを簡単に説明したいと思います。

このエキストラの重要性は以下の二点に集約されていると考えられます。

(1)トライの数が同じ場合に勝敗を分ける

当然ですが、試合中とったトライの数が同じ場合、エキストラの成功の可否によって試合が決まります

今、チームAのエキストラ成功率を80%、チームBのエキストラ成功率を60%としましょう。

両方のチームとも試合を通して1トライを決めて入れば、チームAの勝率は32%、チームBは勝率12%、引き分けの確率は56%となり、チームAが勝利する確率はチームBが勝利する確率の3倍近くにまでなります。

仮に両チームとも2トライずつ決めるとなると、チームAの勝率は46.1%、チームB勝率14.9%、引き分けの確率は39%となります。チームAの勝利する確率がぐっと上がりましたね。

トライ数が増えれば増えるほど、チームAとチームBの勝率の差は拡大していくのです。トライをたくさんとる力のあるチームこそ、エキストラを練習すべきということがわかります。

 

(2)トライの数が違う場合でも、試合途中での戦略に大きな影響を与える場合がある

最終的な点数だけでなく、試合の途中でもエキストラは大きな影響を与えます。

例えば、チームAが8-0でリードしているとしましょう。ここでチームBがトライを決めて、8-3となりました。しかし、エキストラを成功することができなければ、もう1トライでは追いつけない点差となります。結果、チームAには余裕が、チームBには焦りが出てくるでしょう。

むろん、エキストラはトライをとってからのみ実施されるため、トライをとる期待値が低ければいくらエキストラを練習したところで試合に勝つことはできません。前項でも説明があるようにまずゲインの期待値をあげることが最優先となります。

ですが、この項ではエキストラの重要性をご理解いただけたかと思います。より詳細にエキストラについて知りたい人はこちらの記事までぜひ!

まだまだこれからもビーチラグビーの勝利の道を数字ベースで見ていきたいと思います。

次回はより一層ゲインについて詳細に見ていきます!お楽しみに!

 

 

 

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楽観主義がモットーのアンコマン。初号機の弟子。好きなものはラーメン。将来の夢はビーチラグビーチームのGM。

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